ブログが書けないときに本物のクリエイターから教わった4つの創造プロセスについての話し
4つの創造プロセス
「みんな作ることばっかり考えているけど何かを創造するには、まずは観察すること、そして独自の視点を発見することから始まるんだよ。」
「それと自分だけが認知できる状態ではまだまだ創造したとは言えない、第三者の感覚に触れることでようやくそいつが輪郭を現してくる。」
「だから勇気をもって世に送り出すこと、ビビる必要はない、自信をもって評価を受け入れられるようになるまで君が追求していけばいい。」
観察
観察とは、反復している日常の中からいつもとは違うわずかな差異を見つけること。
フリークライミングのプロフェッショナルは指先に引っかかるわずかな段差を探り、その指先が外れないように慎重かつ力強く胸元に引き寄せながら目的の地点まで登っていく。
日常生活の中では壁にある段差などに気づくことなくスルーしてしまうけど、物理的な差異や心の在り方など、いつもとは違うわずかな引っかかりに気づいたとき、そのシグナルが消えないうちに慎重かつ力強く引き寄せることが創造のプロセスの始まりになる。
発見
発見とは、角度や抽象度(具体性)、感情や感性、思考など、他の人が見ていない自分独自の視点に気がつくこと。
「アスファルトの隙間から咲く小さなすみれがこんなにも美しかったとは!」といったポエム的なことだけが発見だと言いたいわけではない。
マクロ写真家の浅井美紀さんは、日常では視界に入ってこないミクロな美しい世界をマクロに写しています。
独自の視点や感情の揺れ動き、発想の転換といったものは、何かすごく特別なものを見つけるためにあっちこっち探しまわることではなく、誰もがすでに持っているリソースの中から発見することができる。
創造
創造とは、自分以外の第三者が五感のいずれかで認知できる形として提示すること。
デザイン、写真、音楽、映画、詩、料理、彫刻など誰かの手によってこの世に生み出されたソレは、他者の視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚のいずれか、もしくはその組み合わせによって触れることができたとき、ようやく創造物であると認知することができる。
どんなに素晴らしいアイデアやビジョンがあったとしても、自分だけが認知している状態では、他人からすればそれは存在していないのと同じこと。
追求
追求とは、他者の評価を恐れず自信を持って提示できるように磨き続けること。
はじめて・・精一杯創造したものが自分の思い描いていたとおりに完成するとは限らない、そして理想と現実の差に落胆してしまうことはよくあること。
この段階までやってきて自分のアイデアを胸の底にしまいこんでしまうような誤は犯さないようにして頂きたい。理解ある人々の批判を仰ぐことである。
そうすれば驚くことが起こってくる。良いアイデアというのはいってみれば自分で成長する性質を持っているということに諸君は気づく。
良いアイデアはそれを見る人々を刺激するので、その人々がこのアイデアに手をかしてくれるのだ。諸君が自分では見落としていたそのアイデアのもつ種々の可能性がこうして明るみに出てくる。
アイデアのつくり方:P.52~54
称賛も批判も含め誰かのこころを動かすことができるようになっていくとき、いつのまにか自分の理想と現実の差が縮まっていることに気づく、そして描いた想像を形にするプロセスがだんだんと見えるようになっていく、創造とはきっとそういうものだ。