WordPressのTCDテーマファン以外の人は読まないで、、マジでびっくり!デザインプラスのなかの人たちの話
海水浴場シーズン真っ盛りの大蔵海岸、明石海峡大橋と淡路島を望む絶好のロケーションっ、、TCDテーマをリリースしているデザインプラスさんのBBQにお誘いいただいたので、二つ返事で参加させていただきました。
超ファンキーなデザイナーさんに、自由奔放なイタリア在住のプログラマーさんなど、個性的なメンバーに圧倒されてしまわないかちょっとドキドキしていたのですが・・
すごくフレンドリーに接してもらったり、「いつもブログを拝見させてもらってます!」なんて声をかけてもらったので、いつのまにか私もTCDファミリーの一員のようになってしまい、楽しい時間は一瞬で過ぎ去ってしまいました。
日本全国&海外からメンバーが集結っ!
以前、実際に代表の中田さんから話を聞いていたので《デザインプラスは全社員リモート勤務でフレックスタイム制の会社》だということは知っていたのですが・・
一言で「バーベキューをやるっ!」といっても、山形や東京(私は群馬)など全国&海外からメンバーが集まってくるわけで、セブ島でのリモートワークもマジでした、、
(リモートワークとは一般的に在宅勤務と訳されることがありますが、”場所を選ばずネットワークで繋がる働き方”といったイメージが近いと思います。)
「セブ島ってどんなところなんですか?」と聞くと、フィリピンのど真ん中に位置するリゾート地で、これから経済発展していくうえで必要な若い人のエネルギーがものすごいらしく(日本の高齢化社会とは逆のようで)、比較的治安も良いので語学留学の拠点にする人も多いらしいんですね。
とはいえ、気候的にはほぼ一年中常夏状態で、あったかい地域特有ののんびりとした空気が流れてて、日本のようにアクセク働くという感覚はまったくないそうです。(とにかく独特な空気感があるようです。)
「マジでそんなリゾート地にいても仕事ができるんですか?」と聞けば、「ネットの環境もどんどん整ってきているので、ぜんぜん大丈夫ですよ!」
「案内しますのでぜひ来てくださいよーっ!」
なんて言ってもらい、上半身を乗り出す勢いで話を聞かせてもらいました。
今でこそ、個人レベルであれば場所や時間に縛られない働き方ができるようになってきましたが・・マジで自由で理想的な働き方を実現している”会社”が目の前にあるということにあらためて驚きです ⇒ 卓越したデザインでマーケティングする会社
リモートワークを実現するための秘訣って?
私が会社に勤めていたころは、ほぼすべて社長の言うことが絶対で、その次に偉い部長がいて、部下は上司の指示に従うことが当たり前のいわゆるトップダウンの組織だったので・・
まぁ、給料をもらうというのは”自分の意思を押し殺すようなもの”でした。
しかし、国内No.1のシェアを誇るWordpressデザインテーマをリリースし続ける組織ってのは、いったいどうなっているか?会社のトップはどうやって仕切ってるのか?以前から興味があったのですが・・
中田さんがディレクターさんに「なにかやりにくいこととかってあります?」と問いかけていたりして、”仕切る”どころか、真摯に耳を傾けている姿がすごく印象的でした。
ワンマン社長のトップダウンな組織では、どうしたって指示待ちの人を作ってしまいがちですが、デザイナー、プログラマー、ディレクター、サポートメンバーのひとりひとりがそれぞれの責任のうえで主体的に行動し、クリエイティブな発想ができる環境があり、リスペクトし合う繋がりのなかでイノベーションが生まれてくるわけですね。
ただ、各地にいるメンバーと意思疎通を図りながら、チームでひとつのモノを作り上げるためには、ちょっとした言葉の解釈の違いだったり、受け取り方のニュアンスのズレなどをフォローする必要があるはずだし、
リモートワークならではの、イメージやビジョンを共有することの難しさもあると思います。
それでも、「もっとこーしたい!あーしたい!」っていう、完ぺきに近づけようとするが故の(1日ご一緒させてもらっただけの私には想像できないような)悩みや葛藤を抱えながらも、、「なんでそこまでできるのかなぁ~」と思っていると。。
ディレクターさんが照れながら一言・・
「わたしTCDのファンなんですっ!」
その言葉を聞いた瞬間、チラっと私のほうを見た中田さんの”ドヤ顔”が、、これまた印象的で《リモートワークを実現するための秘訣》はすべて、この笑顔のなかに詰まっているんだな~と感じました。
単純に「自由な働き方ができる」と言えば響きが良いですが、毎日決まった時間、会社で顔を合わせる関係ではないからこそ、お互いへの信頼やリスペクトが必要になるだろうし・・
リアルよりももっと深い部分での、“思いやり”や”ちょっとした気遣い”などが雰囲気から滲みでていたので、いつのまにか私もTCDファミリーの一員であるかのように錯覚してしまったのかもしれません。
私も普段の生活の中では、身近にいる人に対しての思いやりや感謝の気持ちが足らなかったり、リスペクトを欠いた発言をしてしまうこともあります。あらためて人を想うことだったり相手を信じて向き合うことの大切さを学ばせてもらいました。
記憶に焼き付くようなデザインとは?
TCDテーマと言えば他社を牽引する圧倒的なデザイン性にありますが、そのデザインを手がけるデザイナーさんから、TCDファンなら誰でも聞きたいような貴重な話を聞くことができました。(BBQに参加させてもらった1つの目的でもあります)
スキルやテクニックは好きであればいくらでも身に付きますが、デザインは自分のライフスタイルがそのまま反映するものだし、自分自身が感動できないと人を感動させることはできないですからね~
というその言葉の通り、遊ぶ、食べる、感じるといった体験することの大切さを聞くと、「自分はまだまだ体験が足りないな~」と感じます。とはいえ、デザイナーが自分の好き勝手にデザインをするのではなく・・
例えばポスターを作る時には1つの目的があって、その目的までの視覚的な導線を作っていくことがデザインの役割なので、引き算のデザインが一番難しいですね。WEBに置き換えてもそれは一緒です。
といった、ロジック的な話もすごく共感しました。
この”目的から逆算する”という根本的な考えが無いと、無意味に装飾してしまったり、シンプルなデザインをしようと思ってもスカスカになってしまうわけですが、結構そこの悩みを持っているデザイナーって多いように感じます。
「香りが漂うよーなデザインを意識していますね。」
ただそれらは、説明的なものではなく直観的に伝わるものでなくてはならないので、香りが漂うよーなデザインを意識していますね。ほら香りって記憶に残るじゃないですか~
色気だったり躍動感などの数値化できないよーなものも、ちょっとした動きで時間軸を加えたり、奥行きを加えることで空間を演出しながら、より直観的に伝えられるように意識することは大切だと思っています。
といった、私の想像を2歩も3歩も先を行く言葉が続きます。そんな言葉を聞いたとき、なぜTCDテーマは一瞬見ただけで記憶に焼き付くのか?が理解できたような気がします。
WEBデザインはあくまでも視覚情報なので、実際に嗅覚や味覚、聴覚(音の出る動画は除く)、触覚(プロダクトデザインは除く)などを直接刺激することはありません。
しかし、視覚から得られた刺激によって、それは温かいのか、柔らかいのか、悲しいのか、懐かしいのか・・
それを見る人の五感で体感してきた過去の情景を呼び戻し、未来のビジョンへと掻き立てる。そんなある意味では無謀とも言える挑戦を続けているのがTCDテーマだったわけですね。
TCDのライバルはいったいどこにあるのか?
私はフリーランスのデザイナーを経験してきたこともあり、結構WordPress業界の裏話も入ってきます。
例えば、SEOを前面に押し出してテーマを販売しているかなり有名な会社が、とあるフリーランスデザイナーにデザインとコーディングを発注した時の出来事。
デザイナーが要望を確認すると「なるべく安く」という回答だったそうです。
事業をするのであれば、ひとつでも多く売って利益を出そうと考えるのは当然のことだし、なるべく安く商品を仕入れて、ブロガーが一番欲しいと思う”SEOに強い”というポイントだけに訴求すれば売りやすいので、理にかなったマーケティング戦略だと言えるでしょう。
しかし、それで事業者が「自分の商品に惚れ込むことができるか?」と言えば疑問が残りますし、手を抜いていればいずれはブロガーにも見抜かれます。
そもそも、最近のブロガーはみんな「テーマを変更しただけで検索順位が変わる訳がない」なんてことは分かりきってるし、、
「良質なコンテンツを作るために自分の表現力を高め、それを一番表現しやすいテーマを選び、読む人に評価されてはじめて検索エンジンの評価もあがり、検索順位に反映されていくもの」だということも知っています。
だからこそGoogleではなく、ブロガーのあらゆるニーズに応えながらも、もう一つ先の”検索者の視点に立ったデザイン“が求められているわけですね。
また、「TCDのテーマオプションと同じものを作ってください。といった依頼を受けたことがある」といったプログラマーの話も耳にしますし、私自身もTCDの販売ページを真似して作っているサイトを見かけることがあります。
このあたりのことをサラっと中田さんに聞いてみると・・
「そーなんですよ~困ってるんですよ~!」
なんて笑って話してましたが、その表情に余裕すら感じるのはきっと・・
販売ページやテーマオプションをそのまま真似されたところで、「チームでひとつのモノを作り上げていくときの結束力や情熱といったものは絶対に真似することはできない」という、確かな自信の表れなのだと思います。
TCDテーマのライバルは他社うんぬんではなく・・時に執拗なまでにこだわり、完ぺきに近づけようとするが故の悩みや葛藤を乗り越えながら、チームが一丸となって挑戦し続けることなのかも知れません。
私は今まで完成品だけを見て「美しいな~」、「これ使ってみたいなぁ~」と思っていましたが、そんな作り手のセンス、自由、想い、生き様、強さ、繊細さなどが滲みでるモノに人は感動し、惹かれるのだと思います。
今後もTCDがどんな進化を遂げていくのか、どんな新作をリリースしていくのか本当に楽しみですし・・
私自身もそんな妥協のない姿勢や挑み方から学び、「良質なコンテンツが作れるように進化し続けなければならない、それを伝えていかなければならない」と実感している今日この頃です。
デザインプラス ⇒ TCDテーマ一覧 ⇒またBBQ誘ってもらえるかなぁ・・