なぜコピーライティングだけ学んでもぜんぜん楽にならないのか?その本当の理由
コピーライティングとは、商品やサービスを魅力的に伝えるための文章のことです。インターネットを活用したビジネスをやっていたり、アフィリエイトをやったことがある人であれば、その重要性を理解していると思います。
なかには、「コピーライティングができない限り事業は成功しない」と断言している人もいますし、確かにそのとおりだと思います。ただ・・
その”逆説は成り立たない“ということを知っておく必要があります。
「コピーライティングができなければ稼げない」というのはある意味事実なのですが、実は、「コピーライティングさえできれば稼げるようになる」と勘違いしてしまうと”危ない”ということです。
ビジネスで必要な3つの要素って何?
なぜ、コピーライティングだけ学んでも楽にならないかというと、ビジネスには必ず3つの要素があるからです。
- 1. 集客
- 2. セールス
- 3. 商品
これが揃ってはじめて事業がうまく回るわけですね。そしてコピーライティングは、売るための文章なので、セールスの部分にあたります。
商品については、自分の商品を紹介すれば自分のビジネスになりますし、他人の商品を紹介すればアフィリエイトになる訳です。
自分の商品でも、アフィリエイトでも、商品の良さを伝えられるようにならない限り売り上げにはつながらないので、必然的にコピーライティングのスキルが必要になるのですが・・
ただその前に、自分が”誰に”伝えることができるのか?を知っておく必要があります。
伝える相手がいなければセールストークは役に立たない
もし、自分の周りに伝えるべき相手がいなければ、自ら動き回らなければならなりません。
ちょうど、ずば抜けた営業力のあるセールスマンが、自ら出向いて一軒一軒ピンポンをしながら、ちょっと開いたドアの隙間に足を突っ込み(コピーライティングテクニックで言うところのフット・イン・ザ・ドアってやつです)成約に結び付けるためのセールストークを繰り返すのと同じですね。
私はこれほどきつい仕事はないと思っています。
ちなみに、コピーライティングに限って言えば、一軒一軒訪問する必要はないので体力的にはラクだと思われがちなのですが、本気のコピーライティングを経験したことのあるほとんどの人が、訪問販売をする以上にエネルギーを使うことを知っています。
自分の商品ならしっかりと良さを伝えるために、当然そこに最大限のエネルギーを投下することができるのですが、ただ自分が稼ぎたいという理由だけで、他人の商品をコピーライティングで売ろうとするのは正直しんどくて、私ならすぐに息切れしてしまいそうです。
これが、コピーライティングだけ学んでもぜんぜん楽にならない本当の理由です。だからこそ、セールスをする前に集客をして自分の周りに人を集めることが大切なんですね。そして・・
売るのも大事、でも集めるのはもっと大事。
自分のもとに集まってくれた人に対して、自分が儲かる商品を売り付けるのではなく、その人たちの役に立つ情報を提供していくということ。
その基本的な考え方ができるようになると、スーパーなセールストークは必要なくなりますし、まして売り込みなんてしなくても良くなるので、こころも体もラクな状態でいられるんですね。
マーケティングの目的はセールスの必要をなくすことだ : ピーター・ドラッカー
これは別に、キレイごとを言っているわけではなく・・
テクニックを駆使して売り込んだところで、その商品が役に立たなかったら信頼を失うだけですし、まして自分のビジネスを無理やり売り込んでクレームが増えてしまったら対応に追われて、価値の高いものを提供することに集中できなくなってしまいます。
ようするに、コピーライティングとは、商品やサービスを魅力的に伝えるための文章のことですが・・その前にどんな言葉をもってくるか?のほうが大事なわけで、
《自分が儲かるための》商品やサービスを魅力的に伝えるための文章なのか?
《周りの人たちに役立つ》商品やサービスの魅力を伝えるための文章なのか?
このニュアンスの違いをしっかりと理解したうえで、自分がするべきことを見出していきたいですね。