《書籍レビュー》脳科学マーケティング100の心理技術がおもしろい
《顧客の購買欲求を生み出す脳と心の科学》という副題を付けているだけあってこの本、実に面白い。
全体の印象は、ネット上で販売・セールを行う事業者にとって絶対に知っておきたい”顧客の脳にアプローチする方法”がテンコ盛りなので、
コピーライターやブロガーであればいつでも取り出せる場所にストックしておきたい書籍です。
あと、リアルの場での販売員や営業マンにも役立つセールステクニックや、企業のブランディングに欠かせない効果的なプロモーションの仕方が学べます。
セールスにおける視覚効果の重要性
私はコピーライティングもしますが、どちらかと言うとデザイナー寄りの人間なので”視覚効果の重要性”は十分に理解しているつもりです。そのためChapter05の【脳が喜ぶ写真の使い方】がツボ。
例えば、ブログ記事を多くの人に読んでもらいたいと思ったらアイキャッチ画像の選定がすごく重要ですし、選定の仕方ひとつでブログ全体の印象を決定づけるほどの威力を持っています。
事実、ブログを更新した際にソーシャルメディアにも投稿して通知するのであれば・・
無数にフィードを流れる情報の中から、自分の記事を選び取ってもらいクリックしてもらうため、まずはユーザーの視線を止めなければなりません。
ユーザーの視線を止める。
だから”アイキャッチ“という名前が付いているわけですね。
もし、その記事を読んでもらいたいターゲットが男性だとすれば、男性が思わず反応してしまうような画像を選定することの重要性は説明するまでもありません。
男性向けの商品の販売に露出度の高い女性を起用するというのは、何十年も前から行われているが、似たようなことは、おそらく何千年にもわたって行われているのではないだろうか。
典型的な男性の脳が、魅力的な女性の姿や露出度の高い格好に反応するようにできていることに疑問の余地はない。これは注目を集めるだけの低俗な手口であり、実は大した売り上げにつながらないのではないだろうか。それとも本当に効果があるのか。
この疑問に新たな光を当てた研究者たちがいる。被験者にビキニ姿の女性の映像と普通の映像のどちらかを見せ、意思決定能力を調べたのだ。その結果、ビキニ姿の女性を見ている男性は、金銭のオファーを受けた際、判断力が低下することがわかった。
と、このようにどうやら男である私は、セクシーな画像を見るだけで判断力が鈍るようです。そして【脳科学マーケティング100の心理技術】のP.139ページにはこのような問いかけがあります。
男の視線を止めるために女性の写真を使うときに、大きいほど良いのはなんだろう?
・
・
・
・
・
・
・