これは知らないと損!背景が透明なPNG画像の輪郭をなじませるPhotoshopの使えるテクニック《動画解説付き》
人物と背景を合成したい場合、予め人物の背景を透明にしたままでPNG画像保存をしておくことで、さまざまな別の背景画像に入れ替えることが可能になり、バリエーションを増やすことができます。
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しかし、背景の色によっては合成したい画像がうまくなじまず、”カスカス”してしまう部分が出てくることがあるので、ここではカスカスさせることなく、うまく背景になじませるテクニックを解説します。(動画は最下部です↓)
Photoshopを使っている人であれば、ブログのヘッダーデザインをする際などに、かなり役立つテクニックなので覚えておいて損はないと思います。
背景が透明なPNG画像があるとバリエーションを作るのがとても簡単!
例えば、このような白い背景のヘッダーデザインをしてみます。
背景が透明なPNG画像をPhotoshopで開き、ヘッダーにドラッグします。
これでPNG画像は不要になるので×でウィンドウを閉じます。
移動ツールで任意の場所にレイアウトすれば完成です。すごく簡単ですね!
髪の毛などの複雑な部分も綺麗に切り取られていれば、白い背景にちゃんとなじみます。
ただ・・
背景に色を入れたいと思い、塗りつぶしツールで塗ってみると・・カスカスしてしまう部分が出てくることがあります。
PNG画像の輪郭をなじませる工程
基本的な考え方としては、3つのレイヤーを用意して、1番後ろのレイヤーの描画モードを乗算に変更し、真ん中のレイヤーの輪郭をぼかしながら切り取り、最前面のレイヤーで最終調整するイメージです。
Photoshopに慣れている人であれば、この解説だけで再現できると思います。
人物レイヤーを複製します。
複製したレイヤーは、目のマークをはずし一旦非表示にして、複製元のレイヤーの描画モードを乗算に変更します。
今度は逆に、乗算にしたレイヤーを非表示にして、複製したレイヤーの背景部分を自動選択ツールで選択し、境界線を調整をクリック。
人物の輪郭部分をなぞります。
結構内側まで切り抜くので、エッジをシフトを強めに調整し、ぼかしも入れます。(このあたりは使用する画像によって感覚で調整してみてください。)
調整ができたらOKをして、Delキーで切り取ります。
ここで非表示にしていた乗算レイヤーを表示すると、髪のカスカスしていた部分が無くなり、背景になじませることができました。
ただ、今度は体の輪郭部分が濃くなってしまっているようです。
乗算レイヤーを再度複製し、描画モードを乗算から通常に戻して体以外の部分を切り取ります(多少ぼかしながら)。
1番後ろの乗算レイヤーと、真ん中の輪郭を切り取ったレイヤーを表示させ、最前面の体だけのレイヤーの不透明度を調整して完成です。
この簡単なテクニックを使えるようにしておくことで、背景を入れ替えながらヘッダーデザインのバリエーションを増やすことが可能になります。ぜひ応用しながら活用してみてください。
全工程動画ダイジェスト
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