「なんの関係があるの?」ボーリングでスコア246叩き出し、ブログで314万PVを達成するための”突き抜ける技術”
「今月の数字、ペース割ってるけど大丈夫か?見込み客はあと何人?ちゃんと追客してんのか?いっつも中途半端な成績だけどお前はそれで満足するんじゃなくて、突き抜けるつもりでいかなきゃダメだろ!」
不動産会社の営業をしていたころ、数字がヤバイと思っている時に限って、上司から名指しで問い詰められる朝のミーティングが大嫌いでした。
毎度毎度そんな”正論”ばかり聞かされていると、どんどんと自分ができない奴に成り下がってしまい、行き場のないフラストレーションがヘドロのように溜まってきます。
そのため当時の私は仕事が終わった後、仲の良い同僚たちだけではなく、あえてその上司も誘ってボーリングに行くようにしていました。
「あ、○○さんボーリングってそんな中途半端な気持ちで玉投げたって倒れませんよ、ピンを突き抜けていくつもりでいかないと。」
ボーリングで246のスコアを出すために必要な突き抜けるための方法論とは?
【継続は力なり】とはよく言ったものです、ストレス発散のために遊び感覚で始めたボーリングも、毎日通っているうちにプロ並みとまではいかないまでも、確実に上達していきます。
最初は120~130程度だったスコアも、ちょくちょく200を超えるようになり、最高で7連続ストライクの246を出したこともありました。
この頃の私は悲しいことに”仕事”ではなく、”ボーリング”なら誰にも負ける気がしなくなっていたのですが、その理由は自分なりのボーリングのコツを掴んでいたからです。 (※注意:あくまでも素人レベルのコツです。ボーリングが上達したかったらプロから学びましょう)
ストライクをとるためにはセオリーがある
ボーリングは、先頭にある1番ピンのど真ん中を突き抜けてしまうと、後ろの7番ピンや10番ピンが残って左右に割れた状態(スピリット)になってしまう可能性が高くなり、2投目のスペアも取りにくくなります。
そのため、なにがなんでも「突き抜ければいい」っていうマッチョな考え方ではなく・・
1投目はカーブをかけながら1番ピンと3番ピンの間(スイートスポット)を狙うという、ストライクを取るためのセオリーを知り、高スコアを残すための戦略を考えるほうが重要になるわけです。
ただ、このセオリーは同僚たちも分かっていましたし、もちろんへっぴり腰の上司も分かっているので、みんながみんな”スイートスポット”を狙って玉を投げるのですが・・
狙えば狙うほど・・だいたい力が入って手元が狂ってしまいます。
しかし、みんなが苦戦している姿を横目に、私はほぼ毎回スイートスポットに投げ込むことができていたのですが、実は・・
その時の私はスイートスポットを狙うのではなく、レーン長さの1.3倍くらい先の地点を目的地として、スイートスポットを通過点とした軌道を頭の中に描きながらボールを投げていました。
どういうことかというと、スイートスポットをそのまま狙ってしまうと、玉が指から離れたときの角度がほんの少し違ってしまうだけで軌道がズレ、スイートスポットを外してしまいます。
しかし不思議なことに・・
スイートスポットはあくまでも通過点として、その先の目的地を目指して投球すると、ちょっとくらいすっぽ抜けたとしてもちゃんと玉がスイートスポットを通過してくれるのです。(ぜひやってみて!)
ようするにこれが、スピードや強さでどうにかしようとするマッチョシズムではなく、方法論としての突き抜けるという考え方なのではないかと思います。
伝えたいという思いはブラウザをという通過点を超えて突き抜ける
すごい記録に到達したスポーツ選手が「あくまでも通過点です」とインタビューに答えていることがありますが、この通過点という考え方は、あらゆる場面で共通するものなのかもしれません。
ブログを書いているときには、パソコンの画面に向かい、Wordpressなどの記事投稿画面を開いています。
すると、誰かに何かを伝えたいからブログを書くという本来の目的を忘れてしまい、《キーボードを叩きながら記事投稿画面をテキストで埋めていく》という、作業が目的にすり替わってしまうことがあります。
ブログを書くこととメールを打つことは同じである
たとえば、今度の日曜日にビュッフェスタイルのランチにいく約束をする場合には、友達なのか?恋人なのか?相手の表情を想像しながらわくわくした気持ちでメールを打ちます。
また、仕事でミスしてしまい謝罪する時には、怒っているかな?どうすれば許してもらえるかな?など相手の状況を察しながら精一杯、気持ちを届けようとするでしょう。
この時には、《メール画面に文章を打ち込んでいるという作業》なんて、一切意識することなく、相手の表情をありありと想像しながら思いを伝えようとしています。
このように、ブログを書くときもメールを打っているときと同じように、ちゃんと読み手の表情を描くことができたときに、ようやくブラウザというスイートスポットを突き抜けて、思いを届けることができるのだと思います。
ブログを更新していった先の世界
物事がうまくいっているときは、ほぼ確実に目的地を通過点としてその先に続く軌道が描けているときです。逆に物事が思い通りにいかないときは、たいがい目的地にたどり着くことだけに精一杯になってしまっているときです。
たとえば週2回はブログを更新しようと決めたとします。
仕事をしていると忙しいので、週半ばになっても1記事も書けずだんだんと焦ってきて、気がついたときにはいつの間にか週末になってしまい、自分が決めたことなのに何もできていない状況を振り返り、自分への信頼が揺らいでしまうことがあるかもしれません。
でも、このようなときはちょっと手元がブレてしまっているだけ。
本来の”伝える”という目的に立ち返り、月8記事×3ケ月=24記事のストックができ、自分の個性が投影された世界にひとつしかないブログメディアを所有した時の、達成感や臨場感、嬉しさやワクワクしたような気持ちを感じながら・・
スコーンっ!スコーンっ!軽快なステップで投げ込んでいく。
そうすることで、6ヶ月で約50記事、1年で約100記事を軽く到達し、ふと振り返ってみると、ちゃんと”週2回ブログを更新する”というスイートスポットを通過していたことに気づくことになります。
私は”突き抜ける技術“とは、フワっとして消えてしまいそうな時でも、その先にある目的地までの”軌道を描き続ける想像力“なんだと思っています。
ちなみにブログは100記事を超えたあたりから、自分の代わりになって勝手に働いてくれたり、出版社に掛け合ってくれたり、ビジネスパートナーを引き寄せてくれたり、意思を持って動き出すみたいですよ。(これマジなんで!)