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セルフブランディング

実質価値を持たないお金は国の信用いかんで紙くずになる、そのことを私たち労働者も気づき初めました。それは本格的な資本主義の解体を促し、資本そのものの力が弱まっていく時代への突入を意味します。

そしてビジネスモデルが多様化している現代では、労働者たちがそれぞれの生産手段を持ちはじめ、資本家に依存せず成り立つ社会(資本家に搾取され続けた時代の終わり)が実現していくでしょう。

それは皆平等といった理想郷ともニュアンスは異なり、キャッシュ(現金)を目的に労働していた社会、からマネー(価値)を生み出す生産者が主体として成り立つ新しい社会への移行。

ノマド

直観的にワークシフトを考察する感受性の高い彼らはすでに、必要な情報を選択し、そこから生まれてくるビジョンを形に変え歩みをはじめています。

企業に属さず、特定の事業所も持たない、また時間や場所にとらわれない生き方を遊牧民に例えて《ノマド》と言われています。その言葉の持つ意味同様《ノマド》という言葉自体が独り歩きし、一種の流行のような風潮があることは否めません。

ノマド

しかし、ノートパソコン一台で世界(世間)を渡り歩き、従来の形式にとらわれない新しいワーキングスタイルは、安定した雇用を永続できる企業は減少し続け、自身の生涯をいち企業に捧げるという価値観が崩壊した現代にとって、理にかなっていることも事実でしょう。

ノマドというキーワードひとつではその定義も解釈もそれぞれ一様に異なり、

  • 「世界中を旅するブロガー」
  • 「カフェにノートPCを持ちこんで仕事をする人」
  • 「ハイパーメディアクリエーター」

そんな風通しの良いクールなイメージばかりが先行していますが、憧れを抱き便乗して会社を辞めることでなければ、自分のスタイルに合わないからと言って批判の対象にするものでもありません。

現実に、彼らのそれは流行とは対極にあるオルタナティブなものであり、実際に体現していくためには高い自己管理能力とクリエイティビティ、情報リテラシー、プロモーション力などさまざまな能力が必要になることは容易に想像できるでしょう。

また多数派世論に流されない、自己意志を貫ける強靭な精神力も必須。

そういったことを踏まえると、カフェでスタイリッシュに仕事することがノマドではないことが分かります。スタイルを真似ることではなく、自身に最も適したワークスタイルを確立することが重要です。

インディペンデントコントラクター

高速通信などのインフラ設備が整った現代では様々なワークスタイルが可能になっています。また、企業側も利益効率の良い業務のアウトソージング化が進んでいます。

不況下が続き、企業の存続さえ危ぶまれる環境では「雇わない・雇われない」働き方が存在します、独立とは社長になることがすべてではありません、個人の能力をプロジェクト単位で請負い報酬を受けるIC(インディペンデントコントラクター)という働き方があります。

外注パートナーでありながら社員レベルもしくはそれ以上の業務知識及びスキルを求められる立ち位置と言えるでしょう。

インディペンデントコントラクター

企業側は雇用にかかる人件費の削減につながり、必要な時に必要なスキルをだけを確保することができます。またICは交渉によって報酬を決定できるため、高評価をしてくれる業務を選ぶことができ、複数の企業と関係を結ぶことも可能です。

資本主義社会では、特定の分野ではなく幅広い分野で一定以上のスキルを要するゼネラリストが求められました。会社の用意した業務を遂行できる人材が必要なため、学校教育でも社会に出るための準備として問題に対して決まった答えを強要されてきたはずです。

それに反して、ICは特定の分野で専門的な知識や能力を有するスペシャリストであることが前提とされます。業種によっては、その人でしか出しえない独創性の高いクリエイティブな発想や技術を求められます。

能力を高めれば高めるほど収入につなげることが可能になり、雇われるという従属した関係性とは異なるwin-winの対等な立場を築くことができ、収入も自分で決められます。

セルフブランディング

ノマドにしろ、icにしろ知識社会で活躍していくためには、それを裏づけとする技術や知識、信頼される人間関係を築き、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションする力をつけていく必要があります。

ブランド

別に世界を旅したいわけでもなければ、スペシャリストになれるような特別な能力ももっていない、そう思う方も多いでしょう。

本当に重要なものはすでにあなたも持っています。

今何をもっているかは重要ではありません、何を感じているかそれがすべてです。きっかけはともかく3分テストをやってみたこと、18分の時間をかけて最後まで読んでみたこと、それはあなたが私の発する何かを感じとってくれたということです。

自分以外の価値観を受け入れることができる柔軟な思考は、新時代を牽引するリーダーに必須不可欠な能力です。他者を感じとる知性を持ち合わせたあなたに提案があります、あなたの思考や発想を世の中へアウトプットしてみてください。

情報のインプットは良い意味でも、悪い意味でも自分を形成していく元になります。それに対しアウトプットは自分の想いを世の中へ投影していく作業にあたります。

世の中が求めている自分に収まるのではなく、あなたが求めている世の中にしていくために発信すること、それを続けていくことで自身が確立されていくのを肌で感じるようになるはずです。

そうして体現していくものがノマドなのかicなのか、もっと別のオリジナリティに溢れるものなのか、未来のあなたは知っています。

それが今必要とされるセルフブランディングなんだと私は思っています。

あなたは3年後どのような仕事をしていますか?その答えこそが、あなたが未来のあなたに送るGIFTです。

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小笠原広記

1978年夏生まれの熱しやすく冷めやすいB型。群馬県在住の累計360万PVブロガー。趣味はデザインと玄米ご飯。

 

フリーランス時代に独学で身に付けた技術を活かし、世界規模のデザインコンテストで日本人初の大賞を受賞&Photoshopの専門書を出版。

 

ブログ集客のエキスパートとして企業や個人のコンサルティングをしながら、コンテンツマーケティングやコピーライティングを手掛けるブログマーケターである。